2007年12月7日金曜日

Vol.2 裏社会とのかかわり

「資産税調査」の対象で生前の職業が不詳といえば、「総会屋」あるいは「裏社会」といったキーワードが思い浮かぶのではなかろうか。暴力団新法施行以来、一般社会に溶け込んでいる関係者が多くなってきた。警視庁ないし県警本部では全容を掴んでいるらしいが、税務署の担当である総務課課長補佐が「教えて」と言っても、おいそれと教えてくれるものでもない。

そんな訳で、最近の資産税をはじめとする調査官たちには「お気の毒」と言うしかないが、かつて銀行調査で預金口座のコムフィルムを見ているとき、印象的な動きがままあったものである。いわゆるカミナリ型の動きをしている大口の入出金である。そのまま現金引出しされるものもあれば、定期預金として固定化されるものもあった。

あの世界のとんでもない頭の切れ方をする人達のこと、相続税に銀行預金として「7年」の贈与税時効が成立すれば、あからさまな「名義預金」でもそれを問えないことを知っていたのかもしれない。しかも贈与契約書・公正証書があり、通帳・印鑑も正当に管理されていた場合、取っ掛かりは限りなくゼロに近いと考えてしまう・・・。まあ、利息なりともいただくしかないんですかね・・・。

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